フィリピンで日本の正当性を訴えたところで無意味です。フィリピンは法治国家ではありませんから、法律にのっとった裁判が行われませんし、警察官が恐喝して一般市民からお金をむしりとります。
こういった現実を話すと「フィリピンはそんな国ではない」と言い出す人がいます。自分が愛する国を悪く言われるのは気分が悪いものですが、事実を事実として受け入れられないのは残念な人です。
もしフィリピンの警察に恐喝されたり、嵌められてしまったら「フィリピンの警官は本当に大変なんだよ。給与が安いのに激務だし、身銭を切って捜査することもあるからね。俺達が少し寄付しないといけないぐらいだよ」といえるぐらいの器があればフィリピンに向いています。
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嘘と解かっていてもフィリピーナを信じたくなってしまう
こういった思いは日本では絶対に芽生えませんが、フィリピンでは必要な考え方だと思います。仮に渡せるお金が100ペソであっても、いつか何らかの機会でフィリピン人から恩を返してもらえるかもしれません。
これがフィリピンのなるようになると思ってもどうにもならない…。しかしどうにもならないときに、意外になんとかなるのがフィリピンです。
全てがいい加減で拝金主義なフィリピンですが、そんな国を好きな男たちは跡を絶ちません。ホストの彼もまさにそんな男です。
彼は1985年に再びマニラを訪れ、混沌としたフィリピンにどっぷりと浸かりました。
彼は東京の吉原に生まれました。吉原といえばそういった地域ですから、色んな女性や男たちに育てられました。普通の地域ではありませんが、どことなく人間味があったそうです。
そんな吉原に生まれて育ち、そしてマニラのエルミタを見ると、どこかしら吉原と似たものを感じました。表に対する裏、裏に対する表、善に対する悪、悪に対する善といった、物事の後ろには裏が有ることを感じたのです。
表の世界で生きていると面の華を見ますが、裏の世界に脚を突っ込むと裏の世界独特の華を見ます。それは表の世界よりも刺激的であり、人間の汚さと美しさを両方見れる世界です。
ホストの彼は二度目のマニラ旅行から帰るとJoanというフィリピーナと出会いました。フィリピンにハマっている私を含めたオヤジ達に共通することは、フィリピン無しでは息苦しくなってしまいます。
とにかくあの明るいフィリピン人、嘘つきなフィリピン人、拝金主義なフィリピン人を求めて足が動き出します。
フィリピンに駐在していて、散々フィリピン人とフィリピンに浸かっている人が日本に帰国して行く飲み屋はフィリピンパブです。日本のフィリピンパブに行って思うのが、「やっぱりマニラのKTVの方がいいよな」です。
まさにフィリピンに、フィリピーナに、フィリピン人にハマっている証拠です。フィリピンパブやフィリピーナにハマってそれほど日が経っていないのに、夜になるとソワソワしてフィリピンパブに行きたくなります。
彼は二度目のフィリピン旅行を終えて2日後には、東京のフィリピンパブを訪れてJoanというフィリピーナを気に入りました。しかし、当時は日本人女性と同棲し始めたばかりでしたので、Joanに関しては綺麗なフィリピーナというだけにとどめておきました。
彼女は日本人女性にはない素晴らしさを持っていました。陽気で嫉妬心がとても強く、物事をハッキリ言う性格です。小生意気な感じがとても愛らしく、彼はとても気に入っていました。
日本人女性はホステスといえど、男性に「愛している」という言葉は使いません。しかしフィリピーナはいつも「I love you I miss you」を連呼します。
連呼しても心のなかは全く思っていません。それでも連呼してくれますので、私たちは嘘をなのに嘘ではないと思い込んでしまい、本気でフィリピーナに惚れてしまいます。
嘘を平気でつくフィリピン人ですが、この国民性が私たちにはたまりません。彼の職業はホストですから、ある意味フィリピンパブで働く女性と似ています。
お客の心をガッツリと掴んで、お店に来てもらって大枚をはたいてもらいます。彼はホストなのでそういった事情を知っているにもかかわらず、フィリピーナの仕事ぶりに本気になってしまいます。
続く
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