フィリピンのドゥテルテ大統領は12日の演説で、比南部ミンダナオ島でイスラム過激派の掃討作戦を行ってきた米軍に対し、「出ていけ」と述べた。
大統領報道官は声明で、「より独立した外交政策への移行を示したものだ」と説明した。比国内での米軍の関与を薄めたいとの考えが念頭にあるとみられる。
ドゥテルテ氏は、米国によるかつての植民地支配に対し、批判を強めている。米政府が、比当局の強権的な麻薬取り締まり手法を懸念していることについても、不快感を示している。
今月5日にはオバマ米大統領との初会談を前にオバマ氏をののしり、米側の意向で会談が中止された。
ドゥテルテ氏はその後、非公式にオバマ氏と接触し、関係修復を図ったばかりだったが、今回の発言は再び波紋を広げそうだ。
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ドゥテルテ大統領はフィリピンの主権を取り戻そうとしているのか?
ドゥテルテ大統領の米国に対する発言はフィリピン国内でも盛り上がっています。フィリピンの庶民層に抜群の人気を誇るドゥテルテ大統領の発言は、多くのフィリピン人の心に響いているようです。
ただスービック海軍基地から米軍を撤退させた後、1994年、フィリピンが実効支配していた南沙(スプラトリー)諸島のミスチーフ礁に中国が構造物を建造し、実効支配しました。
フィリピン政府、フィリピン軍はなにも出来なかったという残念な実績があります。さらに2012年にはフィリピンが実効支配していたスカボロー礁周辺で、サンゴなどを密漁していた中国漁船を取り締まりました。
フィリピンと中国の艦船が海上でにらみ合い、いつ打ち合わになってもおかしくない状態が2ヶ月継続しました。
睨み合いに勝利したのは中国でした。スカボロー礁は中国に奪われた末、現在は中国が実効支配しています。
フィリピンは米軍の再駐留を行う方向でしたが、ドゥテルテ大統領によって別の方向へ向かう可能性があります。
米軍に対してはモノを言うドゥテルテ大統領ですが、中国に対してモノを余り言う印象がありません。マスコミの印象操作かもしれませんが…。
大統領に就任してまだ間もないですが、ドゥテルテ大統領の過激発言ばかりが注目されていますね。
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