日本は少子高齢化によって子供や若者が減り、高齢者ばかりが増え続ける国に変貌しました。国力を何によって測るかは価値観によって異なりますが、やはり基本的には人口が増える土壌だと思います。
フィリピンをはじめとする東南アジア諸国から日本を訪れると、雰囲気の違いをはっきりと感じます。悲観するわけではありませんが、日本のほうが圧倒的に元気がありません。
日本は他人に迷惑をかけない、マナーに重きを置く人種です。電車に乗っていても大声で話す人を見かけることはありません。スマートフォンを必死に触っている人ばかりです。フィリピンの電車に乗っていると、外で話すときと同じトーンで楽しそうに話しています。
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フィリピンで快適な生活を得るには?
フィリピンは発展途上国の域を脱していませんが、HSBCが発表した30年後のGDP(経済指標)ではフィリピンが現在より順位を27ランク上げて16位へ躍進する可能性があります。
人口が1.6億人まで増える可能性が高いので、単純に人口増加によって経済規模は大きくなります。日本は人口減少によって経済規模は小さくなり、インドに抜かれて世界4位に交代する可能性が高いでしょう。
経済規模が大きくなる国と小さくなる国では勢いの差が生まれて当然です。
まだまだフィリピンに対してよいイメージをもつ日本人は少ないですが、同じASEAN諸国であるタイにはよいイメージを持っています。観光や食が素晴らしいタイですが世界屈指の夜の街です。
日本からタイに旅行に行くと誰かに話しても、「あ~タイか、いいねぇ」と言われます。フィリピンに旅行に行くと誰かに話すと「女?」と言われかねません。
残念ながら殆どの中高年男性がフィリピンに行く目的は女性関係です。タイに旅行に行く男性の中にも女性関係を目的としている人が多くいますが、タイのイメージが比較的クリーンなので悪く言われません。
残念ですがフィリピンパブのイメージが日本にはこびりついていますので、フィリピンに行くというだけで怪訝な顔をされます。
こういった残念なイメージがありますが、経済発展に伴ってタイと同じようにイメージは変化していくでしょう。
すでにフィリピンにロングステイ先として移住する高齢者は増えています。フィリピン人のホスピタリティが介護にとても向いていると評判です。人懐っこく陽気な人が多いので、日本の介護士とは違うトーンで介護士してくれます。
こういったフィリピン人のホスピタリティは、常夏の天候からくるものなのかわかりませんが、中国や韓国と日本の関係のような微妙な感じはありません。
フィリピンに住んでいたり旅行をしていて、日本人ということで差別されることはほぼないでしょう。あるのは「日本人だからボッタクろう」という日本人プライスです。
フィリピン人の人懐っこさは素晴らしいですが、時には仇となります。日本人というだけで例外なくフィリピン人よりも裕福と思われ、金銭的な援助を求められることは日常茶飯事です。
私達日本人の感覚からすると、確かにフィリピン人は気の毒な状況が多く、同情せざるを得ません。身内が病気になってもお金がないので病院に行けない、学校へ行くための学費がない、赤ちゃんさえも飲むミルクがないなど、日本ではあまり考えられないレベルの貧困です。
フィリピンに住みながら日本人社会から出なかったり、フィリピンの上位層と付き合っていると、こういった援助を求められることはありません。
メイドやドライバーを雇っている場合は、彼らは中間層以下ですからお金の問題を抱えていることが多くあります。フィリピン人を雇用する場合は、ある程度の線引と節度が必要で、フィリピン人の面倒を見始めるとキリがありません。
フィリピンの治安は日本からすれば強烈に悪いですが、住んでいる地域や生き方によって治安は異なります。
スラム街に住むのとマカティの一等地に住むのとでは、治安は雲泥の差です。お抱えのドライバーがいて、自宅から勤め先までフィリピン人に警護されているような身分であれば、治安に対して恐怖を感じません。
フィリピン人に警護されること無く暮らしていたとしても、身なりや言動に気をつけたり、人前で現金を出さない、危険な地域には近づかなければ問題ありません。
日本人がフィリピンで被害に遭うのは、同胞である日本人や身内になったフィリピン人に攻撃される場合です。恨みを買ったりお金目当てによって殺害されたり暴力を振るわれて被害に遭います。
同胞である日本人や身内になったフィリピン人に対して、自分の財産を自慢したり、横柄な態度を取っていると必ずしっぺ返しを喰らいます。
日本では小金レベルの資産でも、フィリピンに住む日本人やフィリピン人からすれば大金です。フィリピンに移住した当初は気をつけていても、知らず知らずのうちに自慢していたり、お金を持っているような素振りをしてしまいます。
発展途上国で暮らし続けるということは、自分を律し続けることを忘れてはならないでしょう。
続く
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