言葉の壁の厚さはフィリピーナや英語圏の人間と結婚したり、生活することでまざまざと思い知らされます。あまりにも通じませんから、小さな辞書を常に持って、辞書を頼りに意思疎通をはかるカップルさえいます。
こういった苦しい状態が半年ほど続くと、少しずつ高校レベルの英語を思い出してきたり、自分の英語力が上達することで会話が成立するようになります。
それでもなかなか難しい語学ですが、毎日コツコツと語学の勉強をしている人は1年もすればかなり上達します。このコツコツ勉強をし続ける人と、そうではない人では雲泥の差があります。
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フィリピンに移住する人の多くは無謀な夢や妄想を持っている
聞き流して勉強する英語教材で有名なのはスピードラーニングですが、聞くだけでは英語を話すことは出来ません。聞くことはもちろん、話す練習も必要です。
NHKの英語講座やスピードラーニングの教材を聞いたり、音読することを続けていると、日常会話程度の英語であれば充分に話せるようになります。
元々日本人は勤勉ですから、中学、高校の6年間英語の勉強をそれなりにしています。勉強している内容が書くことや読むこと、文法ばかりで、肝心のリスニングやスピーキングの練習を全くしていません。
ですから話す、聞くという当たり前のことが出来ません。しかし、中学高校の6年間の間に基礎が叩き込まれていますので、発音と耳さえ英語に慣れればかなり話せる素地を持っています。
フィリピーナの奥さんとコミュニケーションが取れるようになると、理解できなかったことがお互い理解できるようになります。
喧嘩ばかりしていた仲がウソのように良くなって、良好な夫婦関係を築く場合があります。コミュニケーションを取ることが人間関係において如何に大切かがわかります。
マニラのレストランに入ると、日本人親父と若いフィリピーナのカップルをよく見かけます。楽しそうに食事をしていると思いきや、親父は黙々とご飯を食べ、フィリピーナはひたすらスマホを見続ける始末です。
レストランに30分いたとしても、会話はせいぜい数分でしょうか。
そんなカップルを頻繁に見かけかますので、いかに日本人親父がフィリピーナとコミュニケーションを取るための努力を怠っているかがわかります。
連れているフィリピーナの多くはKTVか夜の商売出身です。彼女たちは生きていくために、言葉も話せない親父と付き合いお金を得ています。
親父たちは、20歳以上年下のフィリピーナに財布代わりにされているのに、フィリピーナに惚れられていると本気で思っています。どれだけおめでたいのかと思いますが、親父たちが夢の中から覚めることはありません。
フィリピンに何年も住んでいるのに、まともに英語やタガログ語を話せない日本人親父は今後も増えていくでしょう。
フィリピンに移住してから頻繁に聞かれることは、「なぜフィリピンに移住してきたの?」です。
フィリピン人にとって日本は先進国であり、お金持ちの国であり、アメリカやヨーロッパに継ぐ憧れの国です。フィリピンでは満足な収入を得ることが出来ませんから、海外で働くフィリピン人は毎年後を経ちません。
フィリピン国内の消費は拡大していますが、外国に住むフィリピン人からの送金は欠かせません。
こういった国にわざわざ日本からやってくるわけですから、フィリピン人からすれば不思議で仕方ないでしょう。フィリピンに住む日本人も、「なぜわざわざフィリピンに移住してきたの?」と同じ質問をします。
奥さんがフィリピン人だったり恋人だったりすると、「あ~なるほどね」と言われます。何かしらの関係をこれから持つ場合、相手がどういう理由でフィリピンに移住したかを知っておくことは大切です。
フィリピンの場合、何らかの理由で、ビザを更新できずに住んでいる日本人が沢山います。こういった日本人はお金がありませんから、たかられたり、お金の問題に巻き込まれかねません。
相手の素性をやんわりと聞いてみて、頑なに話さなかったり、どこか辻褄が合わない場合は付き合いを控えたほうがいいでしょう。
フィリピンに単独で移住してくる親父たちの理由は、ロングステイ、若しくは新たな人生をフィリピンに求めている場合があります。日本では中間層以下に位置してしまい這い上がることが出来ないので、何とかフィリピンで一旗揚げたいと考えます。
一旗揚げたいと思う心意気は素晴らしいですが、日本で商売をしたことがない、言葉も話せない、小銭程度しか持っていないという三重苦の場合が多く、一旗揚げるのには程遠い状況です。
英語やタガログ語が話せても、フィリピンでの商売となる沢山の難問を抱えます。信用していたフィリピン人従業員に裏切られることなど日常茶飯事ですから、人間不信に陥ることさえあります。
フィリピンに移住するのであれば、言葉の準備、収入の確保をきちんとしてからでないと、相当苦労するか、失敗して日本に戻るか、下手すれば困窮邦人です。
フィリピン移住には充分すぎる準備をしてもまだ足りないぐらいでしょう。
続く
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