No.42 マカティの高級住宅地に住めるのは成功した日本人だけの続きです。高級ヴィレッジの中には弁護士や国会議員、俳優、ビジネスマンなどの邸宅が建っています。
ラモス前大統領の自宅はとても質素に見えますが落ち着きを放ち、勢力を拡大している富豪や宗教家の家はゴージャスかつ派手です。
こういった邸宅は1億円絵以上がザラで、フィリピンという貧困国でこの資金を軽く払えるのはとてつもない金持ちです。日本のお金持ちと呼ばれる人は沢山いますが、フィリピンの極小数の超富豪にはかないません。
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貧困層で生まれたフィリピーナは富裕層とは馴染まない
日本のバブル時代は日本の富豪たちがフィリピーナにヴィレッジの中の邸宅を買ってあげることがありました。フィリピーナは喜んで住みますが、すぐに出ていってしまいます。
理由は周りに住む富豪との釣り合いが取れないからです。邸宅の管理維持費はもちろん高額ですが、そのことよりも周りに住む人間は富豪の家に生まれ、富豪として育っていますので、貧困層とは全てが異なります。
あらゆる所作や考え方、振る舞いが異なりますから、日本人男性が囲える貧困層のフィリピーナでは精神的に参ってしまうのです。
「こんな住みづらいところはない」と言って出ていってしまいます。貧困層で生まれた人間が、いきなり富豪の仲間入りすることは難しく、結局自宅を売って庶民が住むエリアに戻ります。
このヴィレッジの中でひときわ目立つのはアヤラ財閥のソベールアヤラ氏の邸宅だと言われています。
敷地があまりにも広すぎて、一般人では見当もつかないレベルです。敷地には馬場までありますから、いかに広い敷地かがわかります。アヤラ財閥はスペイン系ですから邸宅はヨーロッパ風です。
アヤラ氏はこの巨大な邸宅から自分のオフィスまで自家用ヘリで通っています。こういったスパニッシュ系の真のお金持ちは、妻をスペインから迎えてフィリピンの血を入れません。
さらに未だに自分たちをフィリピン人だと思っていません。ですから心のなかではフィリピンを植民地化した当時の意識が抜けていないといいます。
ヴィレッジの中には広大なゴルフ場があり、ラモス氏や富豪たちはお金持ち同士でゴルフを楽しみます。敷地内には病院、学校、教会、サッカー場、テニスコート、広大なコマーシャルセンターがあります。
富豪だけが楽しむことが出来るように、すべての施設が整っています。
スペイン系の別の富豪はマニラに百数十箇所不動産を持っています。彼はフィリピンの税制に感謝するといいます。
「私達ファミリーがこうやって富豪で居続けられる理由は相続税率が非常に低いからだ。一応相続税はあるが、私達からすれば微々たるものであるから、常に資産を引き継ぐことが出来る」
フィリピンの社会構造は言うまでもなく、超格差社会、階級社会です。ピラミッド型で5%前後にすぎないリッチ層が富の70%以上を握っていますので、全てのルールを富裕層が決めます。
こういった超格差社会は少しずつ修正されつつあるといいますが、それはほんの一部のことです。高級ヴィレッジとスラム街を見比べればわかります。
フィリピンに昔から存在する格差は100年経過しても変わることはないでしょう。富裕層は永久に富裕であり、貧困層は永久に貧困です。
こういった社会構造が存在するフィリピンの中で、元ホストが狙っているフィリピーナは強烈な成り上がりです。台頭する中産階級の上を行くニューリッチ層です。
彼女は高級ヴィレッジであるアヤラアラバンの中に2軒も家を持っています。どの邸宅かは不明ですが、とんでもないお金持ちなのは言うまでもありません。
そんな元ホストに対してヴィレッジに住む日本人は忠告します。「私は20年以上マニラに住んでトラブルに巻き込まれる日本人を嫌というほど見てきました。お金を儲ければ刺されて、踏み込んではいけない一線を超えればたちまち消されてしまいます。
運が悪かったと言うだけで死んでいった日本人も沢山います。フィリピンで日本人が財を築いたり、目立ってしまうと必ず狙われます」
続く
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